エヴァ:破の初回特典フィルムの音声を再生してみた
■前編
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11042452
※アカウント不要
http://www.nicozon.net/watch/sm11042452
■後編
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11079652
アカウント不要
http://www.nicozon.net/watch/sm11079652
についての参考情報など置き場
■動画で使用したフィルムの音声の箇所
DVDから抜き出した音声で画面に表示されている波形全部で
「そんなの関係ないって言ってるでしょ!」となります。
黒く選択した部分がフィルムから抜き出した「ってい!」の0.2秒の区間です。
■1ドット変換について
フィルムの音声トラックは、フィルムの特定の幅に光を当てたときに光が通過する量(強弱)をセンサーで
読み取って音声出力をしているようです。
スキャナで吸った音声トラックは縦幅200ピクセル位ありますから、縦一列ごとに平均を取るために画像
サイズ縮小を行って縦1ドットにしています。
非圧縮モノクロTIFFファイルは1ドット8bitで画像左より右にむかってデータとして出力されますから、
1ドット=1サンプルとして8bitモノラルのWAVファイルにそのまま置き換えることができます。
画像のリサンプル方法はフォトショップの場合、バイリニア法が適しているでしょう。
■グラデーション画像をWAV化してみた例
TIFF画像をWAVファイルに置き換えた場合、画像と波形の関係はこのようになります。
TIFFファイル
WAVファイル
黒から白への変化は-電圧から+電圧への変化へ置き換わります。
■バイナリエディタの操作について
いずれもヘッダの部分を飛ばせばあとはデータのみなので細かいことは気にしなくてよさそうです。
TIFFの場合、ソフト名の入った後あたりからデータが始まっていました。
WAVもメタデータを埋め込んでいないシンプルな形式であればすぐにデータ領域に
なっているようです。
※いずれも規格までは目を通していません。すいません。
■フィルムの分解能、速度などについてメモ
35mmフィルムは
1フィート(30.48cm)に16コマ
1秒間に24コマ
1秒間に1.5フィート進む
1.5フィート=45.72cm
1コマ→41.7mSec
5コマ→208mSec(約0.2秒)
DolbySR 光学録音は再生周波数は12KHzまでらしい。
12KHzの1周期は83μSec
1周期0.038mm(38ミクロン)なので19ミクロンまでの分解能が必要
25.4(1インチ)/0.019=1337dpi以上でスキャニングする必要がある。
スキャンした素材の音声サンプリング周波数Fsは
4800dpiなら、2.54cm(1インチ)に対して4800ピクセルだから
フィルムが1秒間に進む距離45.72cmに対して何ピクセルあるか
この数値がサンプリング周波数Fsとなる。
2.54:4800=45.72:Fs
より
Fs=86.4KHzとなる。
44.1KHzのWAVファイルにデータを貼り付けた場合、
1.959倍にピッチ変換をする必要がある。
■WAVファイルのイコライザー調整について
フィルムの濃淡や傾きによって超低周波成分が乗ってしまうため再生時に
大きなノイズが出ます。20Hz以下はバッサリ切ってかまわないでしょう。
また、ドルビーの処理はブラックボックスなので詳細は不明ですが、
少なくともフィルム記録の際にエンファシスをかけているでしょうから、
高域が上がり気味になっているはずです。なので若干高域を削るとよいでしょう。
■参考情報URL
ttp://www.mediajoy.com/mjc/movie_club/movie_film/p04.html
ttp://studio.aoistudio.jp/onzou.htm
ttp://www.victorarcs.co.jp/systemintegration/index.html
ttp://www.imagica.com/work/movie/service/event/optical_sound_tec.html
ttp://www.mwa-nova.com/llk5.htm
ttp://www.kinoton.de/en/home.html
ttp://ammo.jp/weekly/neg/0701/neg070110.html
ttp://www.narishi.com/~nari-hrt/35mm/35-1.html
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