ラステーム RSDA302Pの…




デジタルアンプの評判を聞いて薦められたので買ってみたのですが、音質はさておきなんか高域がうるさい???
念のため測ってみたら、なんだこりゃ
トーンコントロールが真上のクリック位置を向いていても誤動作して
ときどき1段階増幅しちゃったりする不具合みたいです。




原因をしらべてみますと、トーンコントロールのボリュームはアナログ信号が通っているわけではなく
3.3Vの電源を可変抵抗で分圧した出力をマイコンに入力してAD変換して計13段階の高音もしくは低音の増減を
行う仕組みのようですが、分圧の閾値の設計が悪く、時計でいう10時から2時の間に13段階が集中しているため
センタークリック位置でも頻繁に閾値をまたいでしまうようです。
ちなみに7時から10時および2時から5時の間はつまみを回しても音質の変化がありません。



閾値にマーキングしてみた


こんな問題に気づかないということは、設計して試作してから
周波数特性すら一度も特性測ってないということじゃないでしょうか?????

いくら低価格(とはいっても2万円)のエントリーモデルとはいえ、
仮にも高級機も出してるメーカーなのに…

改造して使おうかとも思いましたが、いい加減に作られた製品を
手直ししてまで使うのもどうかと思ったので手放しました。


使用されているD級アンプIC STmicro社のSTA328のデータシート
http://www.st.com/stonline/products/literature/ds/10803/sta328.pd




100Hzにて測定


周波数レスポンス
+10.61
+8.69
+6.80
+4.94
+3.17
+1.51
0
-1.5
-3.15
-4.91
-6.76
-8.66
-10.59

計13段階

0のクリック位置にすると+1.51になるときが多い
特にツマミを上から下げていった時


閾値として設定されているマイコン入力電圧(実測値)
2.67V〜
〜2.67V
〜2.47V
〜2.25V
〜2.05V
〜1.84V
〜1.64V
〜1.44V
〜1.24V
〜1.02V
〜0.82V
〜0.62V
〜0.44V




※RSDA302Pに関するメモ

・デジタル入力で1ビットたりとも信号がない場合はパルス出力が停止する。
(24bitモードで-140dBの信号があれば発振開始する。アナログ入力では原理上、発振が止まらない)

・D級アンプ測定用フィルタがない通常の歪率計で測定すると歪率は全域で3%くらいある。


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