トランスの一次側と二次側を逆にして使った場合



トランスは基本的に一次側と二次側を逆にして使っても問題は無いけれども、
一応、本来の向きで使用したほうが良い特性が出るように設計されているらしい。
(例えば1:1のトランスでも伝送ロスを見込んで二次側の巻数を若干増やしてあったりとか。)
市販のトランスで近い値のものを選択して使う場合、昇圧、降圧を逆にして使う場合もある。
サンスイ ST-75 (10KΩ:600Ω)を例として順方向、逆方向で周波数特性に違いが出るか測ってみた。



測定条件とか
信号レベルは600Ω側の端子に0dBu(=0.775V)の電圧がかかる状態にした。
どちらの場合も一次側、二次側ともマッチングがとれている状態で測定。


本来の方向である一次側10KΩ、二次側600Ωで使用した時のほうが高域で良い特性が得られたが、
可聴域の20KHzまでであれば殆ど違いがなく、実用としても問題がないことが判った。
ただし変成比など、設計が難しい条件のトランスの場合はもっと性能差が出る可能性がある。





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