【アンプじゃないからシリーズ】バランスライン出力toスピーカー接続トランス






+4dBuのバランス出力にパワーアンプを接続することなくスピーカーを駆動する
ために製作した600Ω:8Ωのマッチングトランス。
600Ω+4dBuでは2.5mWの出力ですが、ヘッドマージンの多い、例えば最大出力レベル
+22dBuの機器であれば600Ω負荷時に160mWほどの電力が得られる計算です。
実際、BGMを鳴らすには十分(場合によってはうるさい位)の音量が得られています。
使用トランスは染谷電子製のA41-109(特注品)です。




■データーシート(クリックで拡大)











■周波数特性(東栄変成器 600:8トランスと比較)



測定条件はオシレータ出力レベル+20dBu、出力インピーダンス600Ω、負荷8Ω
A41-109は0dBr=-5.31dBu、東栄製は0dBr=-5.47dBuで、伝送ロスは特に変わらない。
周波数特性については東栄製は1000円以下と安価に入手できるものの、コア材がハイライトらしいので
どうしても帯域が狭くなってしまうようだ。
20HzでA-41-109は-0.51dBに対し東栄は-3.61dBと、大きな差が出ている。




次に、オシレータの出力インピーダンスを40Ωにして測定。

一次側のソースインピーダンスが低くなると、トランスによる特性の低下は少なくなる。
最近のバランス出力の機器では出力インピーダンスが低いものも多いため、その場合であれば
東栄のトランスでも十分な特性が得られる可能性もある。
0dBrはどちらのトランスもほぼ0dBuである。8Ω負荷の場合+20dBuの入力で75mWの出力が得られる計算である。



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